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「我々の事業は何か 何であるか」

これは有名な経営学者P.Fドラッカーの言葉です。

 

この質問に正しい答えを出せる方は少ないでしょう。

 

せどらーの事業は何か 何であるか。

 

「安く買って高く売る」

「お金を稼ぐ」

「小売業」

 

これらの答えはドラッカーに言わせるとすべて不正解です。

 

確かに表面上の答えとしては合っています。

しかし、本質的な答えは全くの見当違いです。

 

せどりとは、ビジネスとは何か。

実はこの問いの答えには、せどりを成功させるためのすべてが詰まっています。

 

ここを正しく理解することによって、

せどりというビジネスの将来へのビジョンが明確になります。

 

 

ビジョンが明確になると、

事業で重要な判断を強いられる場面でも正しい経営判断が下せるようになります。

 

判断に迷って道を誤ることもありません。

 

ビジネスというものを正しく理解し、

明確なビジョンを持つことによって継続的に事業を存続させることが可能になります。

 

本記事ではそんな

「ビジネスとは何か」

「ビジョンを設定する」

この2つについて解説します。

 

■「ビジネス=働くからお金になる」ではない

 

 

まず、勘違いされている方が多いようですが、

お金というのは働くから入ってくるわけではありません。

 

特にサラリーマンは「お金を稼ぐ」という意識が自営業に比べて希薄です。

 

毎日会社に行って、上司に言われたことをすれば1か月後にはお金が入ってきます。

仕事の内容は適当でもしっかりやっても給料は変わりません。

(勿論出世やボーナスには響きますが)

 

どんな仕事ぶりでも1カ月会社に通うことによって給料というお金が保証されています。

 

そのため、サラリーマンをやっていると

「お金を稼ぐ=働いた時間」

という認識をしてしまっている方がいます。

 

自営業だとその辺の感覚は肌で感じていると思います。

どんなに働いてもお金が入ってこないときがあります。

 

飲食店の経営者は長時間仕込みをしても、

お客さんが来なければお金になりません。

 

小説家は1年かけて書いたものでも買ってもらえなければお金になりません。

 

せどらーは何時間もかけて仕入れても売れなければお金になりません。

 

このようにビジネスというのは

「働いた時間=お金」

ではないのです。

 

また、

「物を売る=お金を得る」

でもありません。

 

ここは自営業の方も勘違いしやすいポイントです。

 

確かに物を売ることによって現金が入っては来るのですが、

この考え方でビジネスをやってはいけません。

 

「お金を手に入れる=お客さんに物を売りつければOK」

こういう考えで商売をやっていると絶対に顧客はつきません。

 

 

お金は物を売る事で得られるわけではありません。

「お客様が必要とする商品、サービスを提供する」

この結果、得られるものがお金なのです。

 

ビジネスは

「物を売るからお金が得られる」

ではなく

「お客様が必要としている物を提供するから物が売れ、お金になる」

です。

 

つまりお金はサービスを提供した結果に得られる副産物でしかありません。

 

大事なのはお金を得ることではなく

「顧客が必要とする物、サービスを提供する」

事です。

 

これら顧客の欲求を満たすことによってお金は自動的について回るのです。

 

飲食店はお客が求めるおいしい料理を提供すること

小説家はみんなが読みたいと思う小説を書くこと

せどらーはみんなが欲しいと思うものを販売すること

 

「働いた時間=お金」

「物を売る=お金」

こう思っているとお客様のニーズを読み間違えます。

どこかで必ず「物が売れない」時が来ます。

 

物を売る事だけに固執している経営者はこんなとき

「お客様が商品を買ってくれない」

とお客様に原因を責任転嫁してしまいます。

 

しかし、「お客様が必要としている物を提供する」というビジョンが明確になっていれば、

「自分がお客様に必要な商品、サービスを提供できていない」

と自分の事業の問題点を顧みることができます。

 

この経験からより良い商品やサービスを提供し、さらなる拡大の道が見えてくるでしょう。

 

もちろん責任転嫁するのも自由です。

しかし「お客様が商品を買ってくれない」と責任転嫁したところで

お客様が商品を買ってくれるようになるわけではありません。

 

商品が売れないのは売れない理由があります。

そこに気づけない限り必ずまた同じミスを繰り返すでしょう。

 

こんな思考をいつまでも続けているとサービスも仕入れる商品の質も

いつまでたっても向上しませんし、利益を伸ばすことはできません。

 

このように、利潤を追求するだけの事業者は絶対にどこかで選択を誤ります。

一時的なお金に目がくらんで、お客さんへのサービスを疎かにします。

 

そうなった時に待っているのは衰退か低迷か廃業しかないでしょう。

 

せどりを含むすべてのビジネスの本質は

「顧客が必要とする物、サービスを提供する」

です。

 

これをしっかりと頭に叩き込みましょう。

 

 

■せどりは本来全員が得をするビジネス

せどりも立派なビジネスですから、将来的なビジョンや目的は必要です。

それがなく、漠然とせどりを続けているといつか頭打ちになるときが来ます。

 

「顧客が必要とする物、サービスを提供する」

 

この顧客とは何も売る相手だけを指すわけではありません。

顧客というのは製造元も、卸も、小売りも、そしてせどらー自身も含みます。

 

つまり、あなたが販売する商品に関係するすべての人のことです。

 

全員にとって必要なサービスを提供することがビジネスの本質です。

 

といっても難しいことではありません。

要は全員が得をするようにすればいいのです。

 

ビジネスは全員が得をしないと成り立ちません。

そのビジネスにかかわるすべての人にメリットがないとサービスが流通しないからです。

 

製造元が損をするならそもそも作ってもらえません。

卸が損をするなら製造元から買いません。

小売りが損をするなら卸から買いません。

せどらーが損をするなら仕入れません。

お客さんが損をするなら買いません。

 

このように、誰か一人でも損をするようなビジネスは絶対に成立しないのです。

 

せどりというのは本来全員が得をするビジネスです。

 

ニュースで悪質な転売屋が報じられることが多くなったため、一般の方からは

「せどらー=マナーの悪い買占め高額転売屋」

というイメージで見られることが多くなってしまいました。

 

トレンド品を買い占めて定価を超えるような価格で転売するのは本来のせどらーの趣旨からは外れています。

このやり方はエンドユーザーに損をさせているわけですから、事業として長続きしません。

確かに一時的な利益は得られるかもしれませんが、事業として長く継続していくことは難しいでしょう。

 

しかしほとんどのせどらーはリサーチに時間をかけて、相場よりも安く商品を仕入れてそれをお客様が納得できる価格で販売しているはずです。

 

製造元や卸、小売りは商品在庫が売れますし、お客さんは手に入りにくいもの、手に入らないものを買うことができます。

せどらーは利益を得ることができます。

 

このようにせどりは本来全員にとってWIN-WINな存在なのです。

 

このような事業は誰からも嫌われないため、長く継続できるでしょう。

 

 

■せどりのビジョンを明確にする

 

 

話を元に戻します。

「働いた時間=お金ではない」

「顧客が必要とするものを提供する」

「全員が得をするサービス」

「お金は結果として付いてくる」

 

せどらーはこれを頭に叩き込んで事業をしていかないといけません。

 

もちろん利益に対してシビアになることは大事です。

お金に無頓着な経営者は経営者失格です。

 

ですが、せどりの将来のビジョンを「お金を稼ぐ」ことにしないでください。

お客様に目を向け、お客様のために事業を行えばお金は後から必ず付いてきます。

 

大事なのは

「せどりで誰のために何ができるか」

 

ここが明確になっていないと「お金のためにビジネスをする」せどらーになってしまいます。

 

まずは「誰のために」を考えましょう。

 

古着せどりなら

「お金の無い若い人のためにおしゃれな服を安く販売しよう」

 

雑貨せどりなら

「センスのいい部屋にする雑貨を販売しよう」

 

おもちゃせどりなら

「貴重な商品を欲しがっている人に販売しよう」

 

このようなビジョンを持つことで、せどり事業で迷うことはありません。

 

「稼げるか、稼げないか」

という判断基準ではなく、

「喜んでもらえるか、もらえないか」

「どれだけ人の役に立てるか」

これが大事です。

 

繰り返しますが、せどりは

「お客さんに物を売ってお金を稼ぐビジネス」

ととらえてはいけません。

これは方法、手段であっても、目標にしてはいけません。

 

目標は

「せどりでどれだけの人の役に立てるか」

です。

 

 

■目標は崇高に、目的は正直に

ただし、ビジネスを始める、または続ける動機は正直でかまいません。

 

「家族を養いたい」

「事業者になりたい」

「会社を興したい」

「欲しいものを買いたい」

 

ビジネスを成功させるための手段として「お金」で考えてはいけませんが、

ビジネスをやる動機としての「お金」は問題ありません。

 

事業者は聖人君子ではありません。

事業者だって生活を営む一人の人間です。

 

自分にプラスがないと事業を継続するモチベーションが保てません。

 

この記事の伝えたいことは

「儲けは後からついてくる」

です。

 

「儲からなくてもいいから人のために働こう」

ではありません。

こう考えてビジネスをやる人がいたらそれはそれで異常です。

 

モチベーションを保つために、自分の「目的」もきちんと決めましょう。

 

目的はやや高いくらいがいいでしょう。

絶対無理な目的設定は意味がありませんが、低すぎても意味がありません。

 

■まとめ

少し難しい話をしましたが、要は

「せどりで誰かの役に立つ」という目標で事業を継続していけば、

事業で迷うこともなく、利益も付いてきます。

 

それがやがて事業を大きくしていき、

「お金を稼ぎたい」

という個人の目的達成にもつながります。

 

「お金を稼ぎたい」

この考え方自体は否定しませんが、

これだけを考えて事業を行うといつかはお客様を疎かにしてしまうでしょう。

 

利益第一主義のビジネスはうまくいくはずがないのです。

 

これからせどりを始める方や、これから規模を大きくしていこうと考えている方。

 

是非「目標」と「目的」という将来のビジョンをもってせどりを行ってください。

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