
今回はメンタルを正しくトレーニングする7つの考え方を紹介していきます。
人生に失敗や落ちこんでしまうことはつきものです。
そうは理解しているけれども、落ち込んでしまうことは誰にだってあります。
しかし、いわゆるメンタルが強い、と感じる人と出会うこともあります。
仕事で大きな失敗をしていたのに、すぐに進むことができる人、失恋しても前向きな人など、様々な人がいます。
あの人はメンタルが強くて羨ましい、と思うことあるかもしれません。
メンタルは、日常生活のすべてに影響します。
仕事でも、恋愛でも、それ以外のものも全てです。
小さなことですぐ悩んでいたり、いつも緊張してしまったり、プレッシャーを感じて本番に弱い自分を変えたい、と思いませんか。
何かあるたびに、いちいちひどく落ち込んでしまうことを繰り返すことは、人生の限りある時間を無駄遣いしてしまっているということです。
メンタルの強さは、もともと持っているものではなく、トレーニングをすることで、強くすることができます。
それでは、強靭な精神を手にするための、メンタルトレーニング方法7つを紹介します。
1.メンタルトレーニングの間違ったイメージ
まずはじめに、多くの人は、メンタルトレーニングに対して、間違ったイメージを持っています。
強い精神力を得るためには、メンタルが強い人と同じ思考回路を持つべきだと思い込んでいないでしょうか。
これは間違っています。
それは、そもそも人の考え方や思考回路、感情というものは、人それぞれ違うからです。
たとえメンタルの強い人と同じような考え方にしようとしても、そんなことはできるはずがありません。
真似することはできたとしても、どこかで限界を迎えます。
そして、精神力の弱い人ほど、人の真似をしようとしてしまいがちです。
それは、メンタルの強い人の真似をすることで、自分も強くなった感覚を味わえることができる、手っ取り早い方法だと思っているからです。
しかし、そのやり方は、本来のメンタルトレーニングとは、かけ離れているものです。
メンタルトレーニングの正しい方法は、ベクトルを他人ではなく自分に向けることです。
とことん自分と向き合って、自分の弱さを知り、改善をすることで精神を鍛えることができます。
多くの悩みは、解決方法を知らないから、解決できないだけにすぎません。
メンタルを強くしたい、と思っている裏には、それぞれの人ごとにエピソードがあるでしょう。
それこそが、自分の弱さを感じてしまう具体的な原因です。
・いつも本番に弱い
・会議では緊張して発言できない
・相手がが自分をどう思っているのかを
気になってしまい、人付き合いがうまくいかない
・異性と目が合うとついそらしてしまう
・人見知り
・仕事も恋愛も失敗ばかりでうまくいかない
・人と比べて自分は能力が低いと感じる
このように、人の悩みは尽きませんが、これらの大半の悩みには、解決方法があります。
悩み続けている人は、その解決方法を知らないだけなのです。
悩みに対しての解決方法を知ると、人生は驚くほど円滑になります。
メンタルトレーニングは、自分に向き合い、自分を理解することです。
悩み続ける人生はもう終わりにして、強い精神力を持った人生を新たに始めていきましょう。
それでは、具体的なメンタルトレーニン方法を紹介していきます。
2.メンタルトレーニングのおすすめ方法7選
2-1. 瞑想で己に向き合う
世界のセレブや知識人が、生活に取り入ていることで話題なのが、瞑想です。
これはメンタルトレーニングの1つです。
瞑想とは、ただ何も考えずに、腹式呼吸だけに集中するものです。
雑念を取り払って、自分の内側だけに目を向けていきます。
そうすることで、自分と静かに向き合うことができます。
ただ、何も考えずに無意識でいるということは、簡単そうに思えて意外と難しいです。
瞑想を行うことで得られるメリットは、
・集中力が高まる
・自分の内面を把握できる
ということです。
他にも寝つきが良くなったり、腰痛が軽減するというような、数多くの効果もあります。
また、やり方は非常に簡単です。
できるだけ静かな場所でゆっくり目を閉じ、5分~15分程度無意識でいること、ただ呼吸だけに集中することです。
この時に、眠ってはいけません。
いざ取り組んでみると、不安やプレッシャー、怒りや何でもないような感情がたくさん現れてくるはずです。
雑念はできるだけ取り除いた方が良いですが、時にはそれぞれの感情を観察していきます。
あくまで第3者の視点で、自分という人間が、何をどう感じるか、ということを観察します。
これをすることによって、自分の内なる感情と向き合い、それらの感情をコントロールすることが可能になります。
2-2. 思い込みをなくす
思い込みというのは、
心の中で凝り固まった考え方です。
例えば、この仕事に失敗したらきっと上司に怒られてしまう、というような決めきった認識です。
メンタルトレーニングの専門的な用語で、認知の歪みを解消する、といわれることもあります。
思い込みをなくすことで得ることができるメリットは、
・考え方の癖をなくしフラットにできる
・不要なマイナス感情やマイナス解釈を防ぐ
ということです。
上司に怒られることばかりを考えていると、仕事よりも怒られることが頭を支配してしまい、良いパフォーマンスが生まれにくくなります。
1度考え方をまっさらな状態に戻し、素直な気持ちで行動をするということが大事なポイントです。
では、思い込みをなくすために重要なことは、自分がどのような考え方の癖を持っているのかを理解することです。
例を挙げて説明していきます。
上司からプレゼンについて、注意を受けたとします。
この時に、思い込みがない場合だと、注意されたことを素直に受け止めて、次は気を付けてプレゼンしようと心がけるでしょう。
それに対して、思い込みがある場合は、白か黒をはっきりつけてしまう方だと、自分はプレゼンが下手だからもうおしまいだ、というように、考えてしまいます。
また、結論を悪い方に飛躍して捉えてしまい、上司は自分のことを無能だと思っているし、きっとこれからも、プレゼンの度に注意を受けるだろうな、というように悪い方向に考えてしまいます。
他には、すべて自分のせいだと感じてしまう場合、自分のプレゼンの後に発表した後輩もうまくいっていなかったことも、きっと自分のプレゼンが悪かったせいだ、というように思い込んでしまいます。
このような思い込みをなくすには、まず自分がどのような癖を持っているかを理解することで、それを修正することが可能です。
2-3. プラス思考、ポジティブシンキング
プラス思考は、人の性格次第なのではないか、と思っている方もいるかもしれません。
しかし、これもメンタルトレーニングの方法の1つです。
プラス思考はポジティブシンキングと言われ、成功を信じて行動すること、というように思われていますが、それは、間違った認識です。
本当の意味でのプラス思考とは、良い面と悪い面を両方から冷静に判断して、良い面を評価していくことです。
先ほどの仕事のプレゼンであれば、専門分野について知識が少ないから不安はあるけれども、しっかり1週間かけてリサーチを行い、想定問答も用意できているから大丈夫だ、という考え方です。
両面から冷静に判断をする、プラス思考で得ることができるメリットは、
・ネガティブ感情を防ぐ
・平静を保つことができる
ということです。
プラス思考の方法は、決して自分は成功すると思い込むことではありません。
大事な局面に陥ったときや、何らかの感情を抱いたときに、良い面と悪い面を冷静に判断をし、ネガティブもポジティブも両方を把握した上で、それぞれを良い方向へ、気持ちを持っていくことです。
不安な気持ちをただ気づかないふりをして、やり過ごすだけでは、疑問や不安が後からどんどん沸いてきてしまいます。
2-4. セルフトークで自己暗示をかける
セルフトークとは、自分で自分に話しかけることです。
つまり、独り言です。
独り言は、自己暗示をすることができる強力なメンタルトレーニングです。
例えば、勉強をしているときに、バイクの騒音が聞こえてきて、うるさいなあと口にしたとします。
そうすると、そのとたんに、バイクの騒音がさっき以上に耳に入ってくるようになってしまいます。
これは、バイクの音がうるさくて気になるもの、ということを自分に語りかけてしまったからです。
セルフトークで得られるメリットは、
・無意識に抱くマイナスイメージを防ぐ
・自信を持つことができる
ということです。
セルフトークの方法は、良いイメージを持つ言葉を選んで、実際に声に出して言っていきます。
先ほどのバイクの騒音を例にすると、いくらうるさくても、勉強は効率よく進む、と言うことで、集中力を保つことができます。
とはいっても、騒音が耳障りなのは変わらないことなので、多少無理やりになることもあるかもしれません。
それでも、言葉の力は、非常に強いです。
人間の体は不思議で、脳と体が言葉通りの結果になるように連動して行っています。
2-5. イメージトレーニングで目標設定と予測を行う
イメージトレーニングで得ることができるメリットは、
・予測力が高まる、不測の事態に対処できる
・目標を達成し良い結果を導いてくれる
ということです。
現実的にイメージすることは、予測力を高めてくれます。
そして、どんな事態が起きても動じずに対応できるようになります。
また、目標とする結果を理想的にイメージしていくことで、良い結果を無意識のうちに導いてくれます。
このように、2つの面において、メリットがあります。
イメージするということを、別の言葉でいうと、想像する、ということです。
つまり、限られた情報の中から想像をする練習を行うことで、どんなことが起きたとしても、自分とまわりを冷静に判断することができ、正しい決断を行うことが可能です。
イメージトレーニングの方法は、まずは実際に何かが進行している様子を、脳内で想像します。
そして、その中で理想的な目標を設定することです。
初めてのデートを例に挙げてみます。
レストランでこんな話をして、盛り上がって、といった様子をイメージをします。
また、相手が楽しく笑顔で過ごしいることを想像します。
しかし、実際のデートは、イメージ通りにいくとは限ならないです。
もしかしたら、ハプニングがあるかもしれません。
理想的なデートは1種類に限りませんので、様々なパターンを想定しておくと良いでしょう。
2-6. リラックスする練習
緊張すると、体は固まってしまいます。
そのため、体をリラックスさせることもメンタルトレーニングの1つです。
日常生活から体が固まらないように、どんな時でもリラックスをする練習が効果的です。
リラックスをすることで得られるメリットは、体と心は相関関係にあるため、体をリラックスすることで、同時に心を整えてくれるということです。
体をリラックスさせることは、とても簡単です。
呼吸とストレッチ、この2点を意識するだけです。
深く呼吸を行う深呼吸、お腹にたくさんの空気を送り込む腹式呼吸を心がけていきます。
また、ストレッチでは、固まった体を適度にほぐしていくようなイメージで、腕や足、肩、腰などを強制的に動かしていくことで、リラックスすることができます。
この呼吸とストレッチが緊張をほぐす、と思ってやるわけではありません。
集中すべきことは、体をリラックスさせることだけです。
そうすることで、自然と心の緊張も和らげることができ、精神力も鍛えられます。
2-7. ストレスをコントロールする
現代の日本は、まさにストレス社会です。
ストレスを0にすることはかなり難しいので、それを上手にコントロールしていく能力が必要になってきます。
また、ストレスを管理することは、メンタルトレーニングにもなります。
ストレスコントロールで得ることができるメリットは、
ストレスを溜めない体質になり、
思考の悪循環から抜け出せるということです。
ストレス耐性と言われることもありますが、間違えないでもらいたいのですが、ストレスに耐える力を強くすることではありません。
ストレスが発生したとしても、そういうこともあるな、と対応していく力をつけることが目的です。
今回は、その方法として、下記の2つをおすすめします。
・楽しいと思えることに定期的な時間を割く
ストレスが溜まっているかに関わらず、定期的に楽しいことに時間を割くようにしましょう。
そうすることで、ストレス管理することができます。
例えばエクササイズや入浴、旅行など、自分が楽しいと感じることで、定期的にできることであれば、なんでも良いです。
・朝日を浴びる
こんなこと?と思われるかもしれませんが、脳内物質のセロトニンが減少すると、ストレスを感じることがわかっています。
そして、朝日を浴びることでセロトニンを分泌させることができます。
つまり、朝日を浴びることで、ストレスを軽減することができるのです。
これは精神科でも、うつの患者に対してよく言われることでもあります。
まとめ
メンタルトレーニングの7つの方法を紹介しましたが、いかかでしたか?
すぐにでもできそうなものは、ありましたでしょうか。
全てを完璧にしようと思うのではなく、まずはできることから始めてみてください。
小さな積み重ねがのちのち自分の未来に大きな影響を及ぼします。
今よりももっと良い結果を得たいのであれば、ぜひメンタルトレーニングを行っていきましょう。