
ビジネスの場において、くじけたとしても何度も立ち上がる心を持ち、強くないといけない、強ければ強いほど有利だと皆さんは思っていませんか?
ですが、実際はそうではありません。
強すぎても良くないのです。
くじけず立ち上がる心、いわゆる逆境に負けない心をレジリエンスと言いますが、このレジリエンスを強すぎずに身につける必要があります。
これまで強ければ強いほど良いと思っていた方は、なぜ強すぎても良くないのか疑問に思うことでしょう。
今回は、弱くなく、強すぎないレジリエンスを鍛える方法をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.レジリエンスとは
冒頭でもお伝えしましたが、レジリエンスとは、どんな状況でもへこたることのない心理的回復能力のことをいいます。
欧米では、教育のカリキュラムでポジティブ教育という中に、このレジリエンスを鍛える教育を取り入れている学校も多くなってきています。
それほど生きていく上でレジリエンスが大切になってきますが、このレジリエンスが弱いとどうなるのか、強すぎるとどうなるのかを見ていきましょう。
1-1.弱すぎるとどうなる?
レジリエンスが弱すぎてしまうと、以下のようなことを起こしてしまいます。
・すぐに諦める
・イライラしやすくなる
・ストレスやプレッシャーに弱くなる
・新しいことや変化を避けてしまう
以上が挙げられます。
新しいことに挑戦しようともしなくなりますし、始めたとしてもプレッシャーに弱いため、結局やめてしまうといった流れになります。
また、レジリエンスが弱ければ弱いほど、身も体も不健康になっていくと言われています。
最悪の場合、うつになってしまうこともよくあります。
ですので、なんとしてでもレジリエンスが弱いということを避けなければいけません。
1-2.強すぎるとどうなる?
レジリエンスが強すぎてしまうと、明らかに達成できないような目標を立て、それに固執してしまう傾向があります。
非現実的な目標に向かって取り組んでいる時間をかなり浪費してしまい、無駄な時間を使ってしまう人が多いです。
ですが、自分が不利な状況であってもすべてを受け入れすぎてしまう可能性もあります。
例えば、上司からのパワハラがひどい職場であったり、雑用をずっとさせられていたりなど、普通の人なら辞めてしまうような環境であっても、必要以上に我慢し続けてしまいます。
これでは、自分の将来のビジョンが見えず、自信がなくなって心が折れてしまう。
折れてしまってもレジリエンスが強すぎるため、また回復する。
これらを延々と繰り返します。
こちらも同様、必要ではない部分に時間を使いすぎている状態になり、いつまでたっても自分の成長につながりません。
自分の成長するチャンス、タイミングを失ってしまっているのです。
そうならないためにも、強すぎるレジリエンスは必要ないということをしっかり頭に入れておきましょう。
2.程よいレジリエンスを鍛えるには
では、弱くなく、強すぎないレジリエンスを鍛える方法をご紹介します。
程よいレジリエンスを鍛えるには、
・周りとの人間関係を良好な状態にする
・自信を持つ
・自分の感情を言語化する
以上が挙げられます。
この3つのうち、自分の感情を言語化するという方法ですが、これは自分の感情に問いかけるのです。
もし自分が何かで不安があれば、不安という感情に
「なぜ不安なの?大丈夫?」
と問いかけてあげます。
そうすることで自分の感情を客観的に捉えることができます。
このように、視点を変えて柔軟に対応していくことが大切になります。
強すぎるレジリエンスを持っている方は、自分を客観的に見ることができません。
違う観点から見ることで、新たな自分への気づきを見つけることができます。
自分を客観的に見るということを心がけていきましょう。
3.人生の考え方も変わる
このように、自分のメンタル面であるレジリエンスについて、強すぎても良くないことをお伝えしました。
本当に跳ね返すものというのは、硬いものでも柔らかすぎるものでもありません。
ある程度硬く、弾力性のあるものになります。
レジリエンスも同様、程よい強さでないといけません。
ビジネスを続けていく上で、レジリエンスの理解は深めておく必要があります。
自分をを客観的に見て、柔軟な対応を普段から心がけるようにしましょう。