
個人で起業をして独立したいと考えている方は、まず大事にすべきことは何かご存じですか?
それは、自分が構築しておくべきマインドセットです。
今の時代は副業や週末起業などの起業の方法、選択肢がものすごく増えました。
そして、起業ノウハウがあらゆるメディアで溢れかえっています。
ビジネスだけのことではありませんが、ノウハウをインプットするだけで成功することは非常に難しいです。
言うまでもないことですが、ビジネスで成功するためには結果を出さなくてはいけません。
その結果を出すためには行動をする必要があります。
しかし多くの人が行動できません。
多くの人が行動ができない理由は、自分は起業家だというマインドセットが出来ていないからです。
ほとんどの人が、ノウハウを手に入れた段階で満足してしまいます。
今回はそのような状況を打破するための個人が起業する前に構築しておくべきマインドセットについてお話をしていきます。
1.必要なマインドセット
マインドセットについては今までお話をしてきましたが、改めて簡単に言うと、経験、教育、先入観などから形成される思考様式、心理状態、暗黙の了解事項、思い込み(パラダイム)、価値観、信念などを意味します。
企業のマインドセットは、その企業の戦略、組織構成、ビジョン、歴史、扱っている製品やサービスの特性、経営スタイル、求められているスキル、情報の流れ、コミュニケーションなどによって形成されていきます。
組織のマインドセットの主な形成要因は、以下の3つです。
①製品特性、事業特性
例えば、製品ライフサイクルの短いハイテク、テレコミュニケーション業界では、スピード、特に意思決定のスピードが必要です。
そして、リスクや意見対立を恐れない組織文化が求められます。
②戦略、ビジョン、企業理念
例えば、ある企業が高い技術力によって、マーケット・リーダーになる、
というビジョンを掲げたとします。
技術力をつけて市場シェアを高めると、技術力なくして、我が社なし、
というマインドセットが形成されます。
③企業が経験してきた出来事
例えば、革新的な社風と素早い事業展開で知られていたある大手企業が、社会的問題を引き起こした事件をきっかけにして、必要なリスクは恐れない、
というマインドセットを失うケースがあります。
つまり、人や組織が行う、判断、思考、行動のパターン(癖)と言うことができます。
2.手に入れることより大切なこと
癖ということは、無意識に行なっていることです。
だからこそ、マインドセットができていないのにノウハウだけを得て、ビジネスでの成功への道が目の前にあっても避けてしまったり、進まなかったりしてしまいます。
それではサラリーマンのマインドセットのままです。
リスクを負えない、前例がない、自分では判断できない、などやらない言い訳に無意識のうちに支配されています。
つまり、何を取り入れるかよりも何を取り入れなくするかが重要であるということです。
これは今回の個人が起業する前に構築しておくべきマインドセットの中で1番重要なポイントです。
3.ノウハウが溢れている理由
多くの健康本やダイエット本で取り上げられているのは、
これを食べると健康になります。
これを食べるとダイエット効果があります。
これを食べると血液サラサラになります。
など、これを食べると良い!ということばかりです。
もちろん素晴らしい本もたくさんありますが、中にはセールスとしか思えないような内容のものが目立つのも事実です。
特にテレビなどは、ニュースから情報番組、そして通販番組と緩やかにセールス色が強くなっていきます。
しかし、何も考えずに眺めていると気づきにくいです。
その状態が続くと直接買うことはなくても、いつの間にか欲しい、と思わされてしまいます。
これは単純なことで、マーケット(私たちの欲求)が存在していてノウハウを出せば商品が売れるからです。
4.3つに共通すること
なぜ起業のマインドセットの記事に健康の話を出したかと言うと、これらの3つには共通点があります。
それはどれもマインドセットなしには成功しないということです。
例えばダイエットで説明すると、あるダイエット方法、ノウハウが紹介されたとします。
簡単そうなので多くの人がやってみたいと思った結果、ブームが起こります。
正しい方法であれば、ある程度の効果が出ます。
しかし、効果を少し実感した後どうなるでしょうか。
それは、多くの人がリバウンドをしてしまいます。
この原因はマインドセットが出来ていないのにもかかわらず、テレビなどでノウハウを提示され、それを鵜呑みにして取り入れてしまったからです。
健康に関してもそうです。
自分は健康的なスタイルと生活を維持している、という人でなければ、いくら良いノウハウを取り入れても、元に戻ってしまいます。
そして、もちろんビジネスでも同じです。
サラリーマンは将来危ないって言われているから、という理由だけで起業の情報収集を一生懸命行い、ノウハウも手に入れたとします。
自信も付き、あとはやるだけ、もしくは少しやって成果が出た、または全く出なかった、多くの人はここで止めてしまいます。
自分は起業家だ!というセルフイメージや信念が出来上がっていないため、ほんの小さななトラブルが起こっただけで諦めてしまうのです。
5.マインドを一気に移行する方法
マインドを移行するというのは、新たなマインドセットを作るということです。
ここでは先ほども述べた、手に入れるよりも大切なことを理解する必要があります。
簡単に言うと何かを手に入れる前にまず何を切り捨てるのか、この取捨選択が非常に重要ということです。
簡単に言うと、健康もダイエットも、何を食べるかよりも、何を食べないかが重要である、ということです。
痩せたいのであれば、体の仕組みを少し勉強して何を食べないかを決める、健康的な状態をキープしたいのであれば、何を食べなくして、どんな習慣をやめるかを決める、ということです。
時短に関しても同じです。
何をやるかよりも、何をするのをやめるかが重要です。
5-1.実際のマインドセットの作り方
実際のやり方は簡単です。
あなたが手に入れたいと思うマインドセットに相応しくない習慣を全てやめます。
起業の段階で具体的に例を挙げると、飲み会には一切参加しない、同僚と世間話をしない、仕事だけ淡々とこなす、休日もサラリーマンの友人とは会わない
という感じです。
すべて〇〇しないだと思います。
マインドの移行期はとても不安定な状態です。
起業家マインドと、サラリーマンマインドで揺れている状態だからです。
そのため、起業家マインドを手にいれるためには、実際に起業している人に会いに行き自分の姿をイメージすることは非常に有効な手段です。
しかし、起業家マインドを上げることよりも、サラリーマンマインドを下げることに徹してください。
ここまで言い切るにはもちろん理由があります。
実際に起業している人に会いに行って自分の姿をイメージすることももちろん効果的です。
しかし、どう頑張っても時間の比率でサラリーマンの8時間労働には勝てません。
しかし、サラリーマンマインドを下げることは意外に簡単です。
それは、サラリーマンと極力接触しなければいいだけです。
1番は会社に行かないのが理想です。
極端に言えば、数ヶ月の蓄えがあれば、辞めてしまうのが近道です。
ダメだったらバイトでもなんでもするくらいの勢いが必要と思います。
会社を辞めた途端に加速できたと実感している方は多いと思います。
もちろん時間を自由に使えるから、という理由もあります。
しかし、1番は会社に行かなくなったことで、サラリーマンマインドが一気に下がり、ゴール側の起業家マインドに一気に移行したことは間違いありません。
まとめ
個人が起業する前に構築しておくべきマインドセットについてお話してきましたがいかがだったでしょうか。
あなたが手に入れたいマインドセットに相応しくない習慣はどんどん手放し、自分の理想像に一気に近づいていきましょう。