
~PDCAサイクル~
ビジネスにおいてとても重要な
PDCAサイクルという言葉。
聞いたことがあるという方もいると思いますが、
PDCAサイクルの意味や具体例をご紹介します。
せどりにおいても
重要な役割を果たすのが、このPDCAサイクルなのです。
■PDCAサイクルとは、なにか?
ビジネスタスクをこなしていく上で、
必要な作業の頭文字を並べたものが、PDCAです。
必要な作業とは、
PLAN ⇒ DO ⇒ CHECK ⇒ ACTIONです。
これらの作業を順番に回していく作業のことを
PDCAサイクルと言います。
この、PDCAサイクルが出来ると、
仕事をうまく片付けることが出来るようになります。
■PDCAの作業の意味と内容
P ⇒ PLAN
( 計画 )
目標までの課程をプランニングすること。
仕事には必ず、果たしたい目標があります。
目標のない仕事をしている場合は、
そんな意味のない作業は、しない方がいいでしょう。
例えば、
『利益を○%出すこと』
『売上を○○円に到達させること』
など、数字が具体的な目標もあれば、
『昇進のため評価されること』
『上司に実力を認めてもらうこと』
など、感情的な目標や、アバウトな目標の場合もあります。
どちらにしても、
最終地点である『目標』は、必ず意識するようにしてください。
その目標のために、
どうやって、誰が・誰と、何を、いつ、どこで行っていくかの計画を立てます。
これをプランニングと言い、ビジネスタスクにおいて1番先にすることです。
また、プランニングが完了した際にもう一つすべきことがあります。
それは、プランニングした内容で、
ToDoリストを作成することです。
ToDoもビジネスシーンでは耳にすることが多い言葉ですよね。
ですが、意味を説明して!と言われると、曖昧になってしまいがちです。
ToDoは、直訳すると『すること』という意味になります。
ビジネスにおいては『するべきこと』という解釈をします。
するべきことのリストを作成しておく、
それがToDoリストの作成です。
プランニングした計画では、
するべきことが明らかになっているはずです。
明らかになっていない場合は、更に詳しく計画すべきだということです。
その、『するべきこと』をToDoリスト化しておきましょう。
ここまでが、P(PLAN)の工程です。
このToDoリストは、この後の工程でも使用していく
重要なポイントになりますので、作成は必須です!
D ⇒ DO
( 実行 )
先ほどプランニングした内容を実行していくこと。
実行するといっても、
自分で作業するだけが実行ではありません。
さまざまなことがDOに該当します。
頭を使って考えることもDOです。
作業するとしたら、
自分で作業するのか、
人に頼んで作業してもらうのか。
何かを使うのか、それはどこで用意するのか。
などなど、プランニングした通りに進めていきます。
そこで、先ほどP(PLAN)で作成した、
ToDoリストをチェックしていきます。
『するべきこと』が書かれたToDoリストから、
完了済みのものには完了のチェックをしていきます。
更に、具体的な記録もつけましょう。
日報や週報、活動記録的なものでも結構です。
Doに関する所要時間や、
細かい作業内容が分かれば、それでよいです。
この記録によって、
このPDCAサイクルを見直す時や、同様のタスクを行う時に、
何が良かったのか、悪かったのか、など振り返ることが出来ます。
記憶だけでは、主観的であり曖昧になってしまいますが、
記録があれば、誰がいつ見ても参考に出来る有力な資料になります。
C ⇒ CHECK
( 評価 )
Pで計画し、Dで実行した結果を、評価すること。
結果が出ているかどうかも、評価の対象ですが、
Doで付けていた、作業の内容も評価するようにしましょう。
結果はこうなったけど、そのためにこの作業は必要だったのか、
結果がこうなったのは、この作業がこうだったためではないかなど、
分析をしたうえで、評価をします。
出来れば自分以外の人にも評価してもらうことをおすすめします。
せどりでは、自分ひとりで行う場合が多いかと思います。
そんな時は家族や友人でも良いのです。
第三者の意見というのは、
自分の意見と全く違う視点から見ていることがあり、
大変貴重で、参考になる意見なのです。
これらの評価についても記録して、保管するようにしましょう。
A ⇒ ACTION
( 改善 )
Cで出た評価を基に、
次に向けての改善点と改善方法を考えること。
今回のPDCの結果を見たうえで、
目標に対するこの計画を、
継続するか、停止するか、改善して再度実行するのか、
などの、次のP(PLAN)に向けての策を講じることです。
ここで注意したいのが、
Aの作業内容は『改善』であるということ。
どんな完璧にできたと思われる作業であっても、
更にこうするには、どうすべきだったか?という考え方を持つことが大切です。
仕事を長年しているとクセになるのが、
“仕事をこなす“ようになり、現状に満足し、変化を嫌うようになります。
~今でも利益は出ているから。
~今のやり方でずっとやってきて評価もされているから。
など、その作業の伸びしろを見逃してしまうのです。
これでは仕事の質や事業は、平行線で進むことはあっても
伸びることはありません。
この、A(ACTION)を出来るかどうかが、
仕事が出来る人と普通の人との最大の差である、
と言っても過言ではないでしょう。
ビジネスにおいて、
このPDCAサイクルやToDoを
意識しているビジネスマンは多数存在しています。
しかし、肝心のA(ACTION)が
おろそかになっているケースがほとんどなのです!
○現状の結果に満足してしまうこと
○達成できなかったことに言い訳をして改善をしないこと
これらはしないよう徹底してください。
■PDCAサイクルで失敗している原因と改善方法
ビジネスの質を高めるために
取り組んでいるPDCAサイクルですが、
どうもうまくいかない、結果が出ない・・・
そんな時は、何か原因があるはずです。
まずは、原因調査から始めてみましょう。
ありがちなケースをご紹介していきます。
1 プランニング倒れのケース
プランニング(P)は非常に大切です。
きちんと考えて計画する必要があります。
しかし、最初の一段階だからと言って、
時間をかけすぎてしまう場合があります。
細かい分析や調査に時間をかけすぎている間に、
状況が変わったり、用意出来ていた物・人材が使えなくなったり・・・
ビジネスはスピード感もとても大切なのです。
せどりビジネスは特にスピード感が重要です。
市場が変化したり、売り切れてしまったり、売れなくなっていたり、
せっかくプランニングしたものが無駄になってしまっては、
プランニングばかりしていることになり、何も実行できません。
それではいつまでたっても目標は達成できませんね。
それではいけないので、
プランニングに費やす時間についても、
いつまでに決定する!と、期間を決めるなどして、
計画的に行いましょう。
正しいPDCAサイクルがなじんで来れば、
プランニングのアイデアや手法が分かるようになり、
スムーズにできるようになると思いますよ。
2 CとAをしていないケース
目標に向けてプランニング(P)し、
ToDoを作成して実行(D)はしたものの、
中途半端に評価(C)を行ってしまい、
正確な評価になっていないまま、
改善方法(A)が見つからないケース。
または、評価(C)の段階で、
目標達成に至っていなかったとしても、
『やむを得ない理由があった』などとして
改善(A)をしないまま、
次のプランニングに入ってしまうケース。
PDCAサイクルにおいて、
計画(P)と実行(D)は、割と取り組みやすく、
日常的に取り組んでいることの延長だったりします。
ですが、評価(C)と改善(A)は、
今までPDCAサイクルを取り入れてなかった人からすると、
不慣れな作業です。
自分のプランニング通りに行かなかった時に、
どう評価をして改善すべきかが分からず、
曖昧なままや、無理やりに締めくくってしまうのです。
これではPDCAサイクル実行の意味がありません。
次につながらず、成長することはありません。
ですから、
評価と改善は、しっかり適正に行うようにしましょう。
第三者の意見が有効になったり、
行き詰った時に、実行の記録を見返して考察したりと、
PとDでしてきたことが役に立ちますよ。
3 結果を出すために焦って急ぎ足になっているケース
目標達成のためのPDCAサイクルですが、
目標達成を急ぐばかりに無理なプランニングを行い、
それを無理やり実行してしまい、結果が出ないパターンです。
プランニングは、実行可能なレベルに設定しておき、
ひとつひとつ実行していくべきです。
そして、その実行結果を評価して、改善できる点は改善して、
次のステップに進むことで少しづつ向上していくのです。
しかし、はじめから過大な目標を立てすぎたり、
期間に余裕を持たずにプランニングしてしまうと、
実行(D)が大変なことになります。
大きな目標を掲げたい時は、
大きな目標のための長期間のPDCAサイクルと、
そのうち、一段階に的を絞ったPDCAサイクルの、
両方を設けるといいでしょう。
こうすることで、大きな目標のために近道しようとして、
無理することも無くなり、
今、すべきことが分かるようになります。
■せどりビジネスにおけるPDCAサイクルの例
PDCAサイクルがビジネスシーンの
目標達成において、有効かつ重要な作業ということが分かったところで、
自身の事業に置き換えて考えてみましょう。
つまり、せどりビジネスでは、
このPDCAサイクルをどのように活用していくのか
参考までにシンプルに記載していきます。
- P(PLAN)
目標達成の計画
目標 ⇒ せどりで月に10万円利益をあげたい!
目標を細分化 ⇒ そのためには、
週に2万5千円ほどの利益を出す必要がある
ToDoリストを作成 ⇒ 週間販売計画書を作成する
高利益商品を仕入れに行く などなど
- D(Do)
実行する
Pで作成したToDoリストを元に実行する。
このときに、実行した状況を記録する。
例:仕入に行ったお店の情報、商品の情報などを記録
- C(CHECK)
評価・分析する
◇目標利益に到達したかどうか
◇週に2万5千円の利益は出たのかどうか
◇仕入れた商品は、本当に高利益商品だったのか
経費の面も含めて考察
◇次の高利益商品を探すアイデア
などを考えていきます。
ここで、目標達成した場合・目標達成できなかった場合、
どちらにしても『原因は何か』を考えることが次へつながります。
- A(ACTION)
改善する
目標達成した場合の、理由となった要因を、
継続して行う。
又は改良して更に継続する。
目標達成できなかった場合の、原因を潰すには
どうすべきか考え、次回の課題とする。
そして、次のP(PLAN)を行っていく・・・
という流れです。
■最後に
PDCAサイクルは、ややこしく考えがちですが、
実は、至ってシンプルでいいのです。
P 目標達成のためにすべきことを洗い出し、リスト化しておき、
D 実際にリストに沿って実行していき、記録をつけ、
C 成功・失敗の原因を考え、
A その原因を伸ばす(または無くす)方法を考え、
P 次の目標達成のプランニングに活かす
これだけなのです。
行き詰った時には『シンプル』に行うことを思い出してください。
このPDCAサイクルをマスターして、
せどりの目標金額を達成していって下さい。
ビジネスの目標を達成していってください。